其れにして其れにあらず(t)

一期：9日目

　はたして、戦いが楽しいなんて思い出したのはいつの日であろうか
私は、戦う機会など全く無い平和な島国の出である
例え軍人と言えど戦いを軽く見ていたのは間違いあるまい

　現に雑草と呼ばれるだけの人型を倒す事すら楽しむようになったように感じるが
少なくとも郷に居た頃はそれほど戦うこと自体に興味は無かった
所詮は人で優劣を決めて勝手に悦に浸っていると言う事か
それとも他に娯楽の無い環境で戦いに娯楽性を見出したか
どちらにしても本当に痛い目見ない限りは学習しないんだろうな、私は

　しかしこれは戦いばかりの現状においてはマイナスではない
長らく戦い続けることになるやもしれんのだ、変に戦いを嫌っていたりしたらどうなることか
案外に人の適応と言う奴はその当人の認識の範疇すら遙かに上回るものかもしれない
それに複数の問題が同時に存在する場合、一つでも減らせるのは非常に大きいはず

　八意、少ない食材を量産品に料理するな！
　ハンス、そんな大量にのれんを作ってどこに提げるつもりだ！
　何も言ってないからってサボるな八雲ォォォォ!!

　絶対に豆腐屋護衛の範疇越えてるぞこの仕事ッ?!

===================================== キリトリ =====================================

　本日の豆腐 DE 科学
無論突発、本日とか言ってるが先日と今日以降やる予定など無い
ネタもねぇよ！

　一口に豆腐と言っても先日述べたように考え方から作り方まで色々とあり
一部には発酵を利用する臭豆腐や「とうふよう」なんてものも含むが
豆のタンパクを凝固させ豆腐の形状をとる変化を注視するとこうなる

1.タンパクのカルボキシル基にマグネシウム等のイオンが連結、或いは酸が反応
2.イオン連結で多重結合、或いは酸による変性で凝固
3.凝固したタンパク塊をかき集める

　単純に見ると以上のような動作となる、らしい
酸による変性も結局は何らかの結合を奪うことによる変形であるはずなので、順路は違っても似た様なモンである
よってある程度のタンパク量を確保でき、凝固剤さえあれば似たようなものは作れる、と言う事になる
そして凝固剤は「海水そのまま」や「石膏」なんてのもある、用意に手に入るのだ

　どういう質の代物になるかの保証はしないがな！

======================================== オマケ ========================================

　フランス語で「 de 」って書くと「ドゥ」って発音になるよ！

　関係ないけどプチトマトって「プチ」が仏語で「トマト」が英語みたいなんだ！
仏語だと「トマト」が女性名詞で「プティトゥトマト」になっちゃうからね！
それ以前にトマトゥスリーズらしいがな！　直訳はするだろう本能的に